
ART/CULTURE
何が変わり、何が変わらなかったのか
2008年9月、雑誌コヨーテの企画で、フォトグラファーのグレイス・ヴィラミルとライターの佐久間裕美子が、 ニューヨークを出発し、市井のアメリカ人のポートレートを撮りながら、北回りで西海岸を目指し、南回りで東海岸に戻るという旅を敢行しました。ロバート・ フランクの「Americans」の50周年のトリビュートという意味もありましたが、アメリカは史上初の黒人大統領が誕生するかどうかを決める選挙に向 けた戦いのさなかにありました。1ヶ月の間、私たちは多くのアメリカ人に出会い、キャンプ場やモーテルに宿泊しながら、カウボーイと朝食を食べたり、知ら ない人の家に招かれたり、要塞の跡地に宿泊したり、ネイティブ・アメリカン居留区を訪ねたり、農薬散布用のセスナに乗せてもらったり、大麻農場を見学した りしながら、普通のアメリカ人が、政治に何を感じているのか、何に不安を感じているのかを探求しました。あれから4年、オバマ大統領の任期の終盤を迎え て、アメリカ人たちは何を考えて暮らしているのか、出会った人たちが今どうしているのか、選挙直前のアメリカを再び旅することにしました。旅の経過と出 会った人々のポートレートは、こちらのページにリアルタイムにアップデートしています。
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